北海道ツーリングの話。(2)
久しぶりの文章欲に任せて深夜テンションで書き散らしていたら、書きたい主題が二転三転した挙句記事が肥大化してしまった。
前回の続き。
悪天候で流石に疲労を隠せなくなってきたある日、オホーツク海沿岸の某ライダーハウスにおいて、ある21歳の青年に会った。
彼をS君としよう。
S君は九州住みで、聞くと自転車で日本一周中だと言う。
興味をそそられて外に出てみると、彼のクロスバイクはかなり使い込まれていながらも駆動部だけはしっかりと手入れされており、荷物のパッキングも洗練されていた。
一目で旅慣れていると理解した。
流石数ヶ月かけて全国を回っているだけあるなと感じた。
しかしながら、S君に惹かれたのは、自転車日本一周中というステータスだけではなかった。
今まで会った自転車旅行者にない只者ならぬ雰囲気を感じたのだ。
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研究に身が入らない
最近研究に全く身が入らない。
就職先も決まり、絶対に落とせない修論予備審査を控えて成果は未だゼロ。
気ばかり急いているのに全く手が動かず、今日も進捗報告を控えているのに実験はせずこんな駄文を書き散らしている。
うちの研究室は所謂ホワイトだと思う。
コアタイムはないし、週1のゼミとローカルミーティングに顔を出せば後はいなくても何も言われない。
研究テーマも場所を選ばずリモートでできる内容である。
かと言って放置系ではなく、助教や准教は忙しい合間を縫って研究の方向性やまとめ方を一緒に真剣に考えてくれる。
他の理系学生諸氏からしたら羨ましい限りだろうし、こんな恵まれた私が研究の悩みや不満など言っていたら正直ブチギレだろう。
結局ごちゃごちゃ言おうと甘えているだけなのである。
しかし、そのような環境にいながら、むしろそのような環境だからこそ私は挫折してしまったのだと思う。