Breezin'

ダメ院生からSE見習いになったオタクのチラ裏

修士論文を提出し,口頭試問を終えるまでの怒涛の1週間

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タイトルの通り.
結論から言うと,合格,不合格を明言されたわけではないが,示唆的に通ったことを教授,准教から伝えられた.
※多分ここ2ヶ月間の努力賞,就職先が決まっていることによる温情,頭の悪い学生をとっとと追い出したいという思惑,3月までの追加分析の見通しも込みの評価,といった要素がかなり強いと思われるが.

差し替えや教授会があるのでまだ全部終わったわけではないが,何とか不時着することができた?と言えるかもしれない.

しかし本当につらかった.
今回は,そんな修論〆切と口頭試問前の怒涛の一週間について簡単にまとめておく.

ここ数週間の俯瞰

ここ数週間はマジで精神が限界で,作業の手が止まって数分後気がつくと修論 不合格」修論 やばい」などのワードで無自覚に検索を繰り返していた.
2chの就職板のダメ院生スレの過去ログは癒やしだった.
発声練習氏などの普段参考にしていたサイトや,有名な某記事など,自分の至らなさを突きつけられるサイトは検索からシャットアウトした.

※人生がかかった数週間においてはストレスの原因にしかならなかったけど,これらのサイトは非常に良いことが書いてあるし基本的に正論.
特にnext49氏のブログは,卒論,修論提出までまだ時間的余裕がある人にはぜひ読んでもらいたい.

next49.hatenadiary.jp

無根拠な楽観を持っていた受験の時より,審査を担当する先生方自身から留年の可能性を示唆される今回のほうが間違いなく精神に来た.
お薬が欲しかったが病院に行っている時間が無かったので,身体の限界が来た時に安眠音声や瞑想などで無理矢理落とす形で睡眠を取っていた.訓練してて良かった,
就活や身内のゴタゴタも含めると今年度は間違いなく人生トップレベルの辛さに入ると思う.

〆切5日前

〆切5日前のゼミで自研究室の教授A(大ボス)と共同研究室の教授Bからこれじゃ全然駄目だと,提案手法へのちゃぶ台返しを食らい,目の前が真っ暗になった.
じゃあどうすれば良いのか聞いても要領を得ない,先輩や先生の研究を引き継いだわけでもなく,准教の思いつきで既存のテーマを新しく拡張して,俺しかデータの勘所が分かっていない研究だから当然なのだが.

その日の晩と翌日の早朝,半泣きになりながら助教,殉教に手伝ってもらって今あるデータからできる別のまとめ方を議論した.
結果,当初の目的から1段階下がったところの着地点になってしまったが,何とか落とし所となるストーリーは決まった.

〆切4日前~当日

3日ほど徹夜した.
助教,准教に昼夜問わず文章を添削してもらいつつ,データをまとめ直し,追加実験を行い,死ぬ気で文章を修正した.

〆切当日,他のM2の論文指導もしており一杯一杯だった殉教は全ての文章を添削しきることはできず,俺も限界で修正しきれなかった部分があった,
また,指導に従い,論理構成に邪魔な冗長なコンテンツを泣く泣く削ぎ落とした結果,当初の予定枚数から10ページ弱減ってしまい,結局規定枚数に満たすことができなかった.

〆切3時間前,時間切れだからとりあえず印刷して提出しろ,教授のチェック貰ってないから審査は保証できないと言われ,もう頭が働いておらず何が悪くて何が良いのか分からなくなっていた俺は,束の間の高揚感に任せて印刷を行い,添削待ちの間に背表紙や表紙を作っていたファイルに閉じて提出場所に向かった.

職員の後ろに既に提出された修論の山があるのを見て,これら1つ1つが若い学生1人1人の貴重な人生を削って書き上げられたものなんだと思うと感慨深くなった.
形式チェックに結構時間がかかっており,数人が並んで待機しており,5分ほど待たされた.
神妙に中身をチェックした後,「大丈夫そうですね,お預かりします.」

非常にあっさりした形で終わった.受領証や提出直筆サインでもないと不安になる.
口頭試問や,差し替え期間はまだあるけれども,2年間の生活に一旦の区切りがついたのだと実感した.

提出した足で帰宅し,久しぶりに風呂にお湯を溜めて数日間の汚れを落とした.
その後,特に考える余裕もなく泥のように眠った.

10時間以上寝てふと目を覚ますと修論ちゃんと提出したのか!したなら報告して修正しきれなかったことを謝罪するのが筋だろ」というメールが入っていた.
同期からもラインが入っていた.
ご正論.教授2人も合わせて急いで報告お詫びメールを送り,修論pdfを添付した.
その後また10時間寝た.

口頭試問前日

数日間の束の間の休息の後,口頭試問の発表練習を行った.
20分の発表に対してどこを重点的に発表すれば良いか分からず,とりあえず全てを盛り込んでプレゼンした結果,准教や助教にも何言ってんのかわからんと言われた.

泣きながら修正した.

助教曰く中間審査で述べた理論や,載せたけどプレゼンのストーリーの流れに合わない評価結果はガンガン省略してもいいらしい.
差分を詳細に見せればいいらしい,なるほど納得.

口頭試問当日

助教にプレゼン資料を直前まで添削してもらい,ギリギリまで修正した.
原稿も作ってないし1人での発表練習も全然やってなかったけど奇跡的にちょうど時間内に収まった.
頭が真っ白になっていたので正直何を喋っていたか覚えていない.
ただ,内容はともかく普段のゼミの経験のお陰でぶっつけ本番でもそれなりの話し方が出来た.

質問タイムは外部の教授によるものが主になり,実験条件など基本的な部分が多かったので,突っかえながらも割りと当たり障りのないことを言えた.
普段ゼミで公開処刑してくる主査の大ボス教授Aと,副査の教授Bはうって変わってちゃぶ台返しはしてこなかった.

安心していたら終盤に教授Bから鋭い質問が飛んできた.
全然考えてなかった部分.理論は揺らがないけど.最後までこの人油断ならねえ.
俺「...その視点は無かったです.分析してませんでした.短い間ですが差し替えまでに分析して議論を盛り込みたいと思います.」
准教(副査)「長い間になるかもしれんけどな(ボソッ)」
俺「😭😭😭😭」

教授A「じゃあ審査するから一旦委員以外外に出てて」
無限に思えた3分間.
笑い声がして先生方が出て来る.
教授A「じゃあ今日言われたことに基づいて,最後に先生方にお渡しする版まで頑張って修正して」
人生の中でもトップレベルにブチ上がる瞬間だった.

後日談

・論文〆切当日のエピソード

〆切17時厳守,遅れたものはどんな事情があっても受け取らないと言われていたものの,同期が10分遅れで提出していた.
なぜ許されたのかというと,前述の形式チェックに時間がかかるため,〆切時間直前に長蛇の列が出来て受理の手続きが時間内に終わっていなかったかららしい.
職員が列形成をシャットアウトすることはなかったため,しれっと並ぶことで実質〆切時間を列が捌けるまでの時間に延長したことになる.
研究室が提出場所近くにあるからこそできる芸当だった.

・口頭試問後日のエピソード

准教が居室に姿を見せ,「お疲れ.差し替え頑張れよ.」と言ってくれた.
俺「本当にありがとうございました.」
准教「まあ実は審査の場で少し論争になったんだけどな」
俺「...」

あの質問を見る限り,教授AB共に,ギリギリまでケツを叩いたけど修了させてくれる気はあったのかと思ってたら,どうやら本気で留年させる未来もあったっぽい.
多分副査の准教がケツを拭いてくれたと言うか,説明が不十分だった部分やFuture Workを俺に代わってディフェンスすることで教授陣から庇ってくれたっぽい.

もちろん教授陣にとっても俺みたいな就職の決まってる出来の悪い学生に残られても困る.
ただできれば未来永劫図書館に保存される文書としてこの論文を認めたという印鑑を押したくはない,そこを准教が説得してくれたのだろう,

密室の話し合いの真偽のほどは分からない.
ただそう察すると,お礼以上の「審査はどうだったんですか?」みたいな野暮な質問はできなかった.

大学院生活の総括

助教,准教のお力添えによって下駄を履かせてもらい,ボーダーラインギリギリで修了していくことに思うことがないといえば嘘になる.
ただ,それ以上にこの牢獄から脱出できる嬉しさの方が強い.
自分の足りない頭を捻ってひねり出した成果物を決して褒められることなく否定され続けるこの2ヶ月間は本当に辛かった.

社会人になったらさらに辛いことがあるかもしれない.
でも金を貰えるためだと思えば割りと耐えられる,
※現に某ブラック企業でのバイトは罵倒されたり殴られたりしながらも何だかんだで一番の古参になるまで続いた.
院のゼミは,なんで金を払ってこんなつらいことに耐えなければならないんだと疑問しかなかった.

大した具体的な指導もなく,ゼミで建設的でないちゃぶ台返しに終始した教授ABにお世話になったと言う意識は全く無いし本当は謝辞にも書きたくない.
研究環境を整えてくれたくらいの恩義しかない.
こういう意見を書くとエリート院生様や教職員様や社会人様から院生は自主性がどうとかマウンティングされるが,知るかクソが.

しかし,駄目院生の研究の面倒をここまで具体的に見てくれた助教,准教には本当に感謝している.
厳しいことも散々言われたが,最後には幾つかの道筋を提案してくれたし,成果物を上げるのが遅いにも関わらず最後まで見捨てず指導してくれた.
自主性を尊重しつつ方向性の舵取りをしてくれた.
俺の頭が悪い上に,テーマが難しかった(先生方でも結果の想像がつかない)ので結局落ち着いたところはショボいものになってしまったが.
匿名で恐縮だが,この場を借りて最大限の感謝を表したい.本当にありがとうございました.

まずは教授会で覆されないように,差し替えに向けてゆっくりコンテンツを更新しつつ,卒業旅行の計画でも練ろうかなと思っている.
新居も決めなきゃならないし引っ越しに向けて家財を整理しなきゃならない.

やることは沢山あるが,落とされたくないというネガティブなモチベーションに基づく行動ではなく,ポジティブな行動であるため気分は晴れやかだ.
本当に終わって良かった.