Breezin'

オタクSEの日常のノウハウやチラ裏

アビアンカ航空ペルー→ボリビア便で搭乗拒否に遭いかけた話。片道航空券とリマ空港フリーWiFiには要注意

Hola amigo.

本日、まる2日以上かけて何とか無事にラパスに到着した。
夜に有名な夜行バス会社ToDo Turisumoに乗ってウユニの街に旅立つ予定。

ここまでは、成田→ダラス→リマ(American航空)→ラパス(Avianca航空)という道程だった。
しかし、最後の2時間のAviancaフライトで一悶着あり、危うく飛行機代が闇に消えるところだった。
ダラス空港の面白さや、真夏のリマの刺激などを吹き飛ばすほどに冷や汗をかいたので、取り急ぎ記事にする。

リマ市内

リマでは早朝着深夜発と同日内のトランジットだったが、機内泊続きの長いフライトに疲れきっていて休みたかったのと、ラパスの高山病が怖いので、市内のホテルに一泊分の金を払ってデイユース利用をさせてもらっていた。

リマは真夏日だったので、半袖短パンになって涼しいロビーのソファに寝転がり、適当にネットサーフィンをしてAqoursちゃんのライブ行きたかったな等と下らないことを考えたり、昼寝をしたりした。

そこのオーナーさんが「国際線なら余裕を持って到着した方がいいな」と、時間指定でタクシーを手配してくれていたので、ギリギリまで寝てえよと思いながらもご好意に甘えた。
その判断が後の運命を大きく左右することになる。


リマ空港Aviancaカウンターで事件勃発

Avianca航空カウンターは人でごった返していた。

自動チェックイン機があるにも関わらずこの行列はなんだと思いながら、機械を操作すると、何故かcontinueボタンが反応しない。
後からやってきた人も合わせて悪戦苦闘していると、並んでいるおっちゃんが「No funciona (壊れてるよ)」と言ってきたので、自分も仕方なく並ぶことにした。
どうせメインバックパックを預ける必要があった訳だし。

結局20~30分くらい並んでチェックイン手続きを受けたのだが、そこで事件が勃発する。
以下のやり取りは全て英語。(つっかえた部分や聞き返した部分等は省略)

お姉さん「目的地は?」俺「ラパスです」
姉「パスポートと予約見せて」

ここまではいつも通り。

姉「ok... ラパスには何日滞在予定なの?」
俺「(なんやこいつイミグレでもねえくせに) いやまだちゃんとは決めてないんだけど…w 多分7日くらいかな?」
姉「???は? ラパスからのチケットは持ってるの?」
俺「いやまだ取ってないけど」

姉「はぁ…(深刻そうな顔) あなた外国人よね?この便は片道だと乗せられないのよ。反対側のリターンチケットか、ボリビアから出国するチケットが必要なの」

え????
マジで知らなかったんやが…なんだそれ

俺「は????マジで?そんなん聞いてないけど?サイトにも書いてなかったよね?」(※独立したページに書いてあったのかも)
姉「でも決まりだから。ここら辺の航空会社はどこもそうよ」

俺「マジで日程もまだわからないし予約なんてできないんやけど…ラパスからはバスで戻ってくるつもりだったし」
姉「とにかく無いと乗せられないのよ。バスのチケットでも構わないわ。まだ少し時間に余裕はあるから一旦抜けて予約してきてくれる?他の人も待ってるから」
俺「マジかー………分かった」

予想外過ぎて頭が真っ白になっていたのと、様子を見ていると賄賂等で融通が効く問題には見えなかったので、大人しく引き下がってしまった。


対応を講じるも、フリーWiFiの糞さに辟易

入国審査の際に出国の確約が必要だみたいな話は聞いたことがあったけど、今までトランジットも含めて観光で訪れた国のイミグレで帰りのチケット提示させられたところはなかったので、完全に油断していた。

さてどうすべきか、ウユニの状況次第で日程なんていくらでも変わるしなーと途方に暮れていたところで、昔読んだ旅行記(サイトなのか本なのかすら忘れてしまった)の中に、キャンセル可能な航空券を予約した上で、入国後にキャンセルしてしまうという、バックパッカーのテクニックみたいな記述があったことを思い出した。

その手があったと思い、とりあえずインターネットがないと話にならんとフリーWiFiを探した。
案の定リマ空港公式のフリーWiFiがあった。
メールもしくは顔本認証必要で30分しか使えんという汚物やったがまああるだけありがたい。

早速Aviancaのページにアクセスした。
速度がクソ遅え‼️‼️‼️しかも回線の遅さのせいかページの表示もおかしい!

フライト検索の欄にMy dates are flexableの記述を見つけて一安心。
相変わらず遅さにイライラしながらもとりあえず3/3でラパス→リマの予約を取ろうと試みる。

航空券予約時特有の大量の必要事項と頭の悪いスクリプトにイライラしつつ、進めたところでFlexプランの詳細を確認。
値段は高くなってしまうが日程変更と払い戻しが手数料なしで可能であることを確認した。
どうせ後でキャンセルするんだしいいや。$480なら最悪乗っても何とかなる。

ページが応答せず、エラーを吐く頻度が増えた。
フリーの30分が残り少なくなっていく。
焦る。個人情報入力ミスしたらそれで搭乗拒否もあり得るぞと心を落ちつかせる。
何とかクレカの決済画面にたどり着いた。間に合え。

決済エラー。Try again.
最初の画面に飛ばされると同時に、「Sorry you already used your free 30 min」
止められない奇声。氏ね。脱力感。最悪の想像が頭をよぎった。


再度カウンターへ突撃

インターネットを失った俺は、カウンターでさっき予約してもらえば良かったやんけという当然の発想に思い当たる。
再度カウンターへ行くと搭乗時間が近づいて行列はかなり減っていたが、また並ぶのはごめんだった。
さっきの姉さんは見当たらない。
とりあえず行列手前で雑談しているスタッフを捕まえて再度さっきの事態の説明を始めた。

姉「チェックイン? ならそこに並んでね」
俺「そうじゃないねん緊急事態やねん」
姉「…目的地はどこなの?そもそもチケットは持ってるの?」
俺「(何やねんこいつ) 目的地はラパスで行きのチケットはあるんよ。だけど帰りのチケットはないんよ。さっきカウンターでそれじゃダメだと言われたんよ。」
姉「ふむふむ…あ〜…(察したような顔でスタッフ同士顔を見合わせる)」

俺「だからflexableな帰りのチケット取ろうと思って。ここで予約できないの?」
姉「あ~なるほど。それなら多分大丈夫だと思う。インターネットから予約できるわ」
俺「インターネット持ってないわ!フリーWifiは使い果たしたわ!ここで予約できないの?」
姉「残念ながらここでは予約できないの…スターバックス行ったらどう?2Fにあるわ。ラパス行きだと…21:50! あと1時間しかない!急いだほうがいいわ」
俺「は?21時?変わったの?」
姉「そうよ!早く!」

航空会社のカウンターで予約が取れないとか本当かよと疑ったが、時間が変更になったという事実でとんでもなく焦った。
まだまだアウトプットが苦手な英語力で交渉しても間に合わないと思い、走ってスタバに向かった。


手続完了からのオタクダッシュ

スタバは混んでおり、飄々としたあんちゃんがのんびりとレジを打っていて行列ができていた。
焦りながらもとりあえずメニュー1番上のカプチーノを注文してIDとパス(個別レシートのアレ)をひったくり、再度予約を始めた。

Aviancaのアプリがあることがわかったので、そちらを急いでインストールすると、先程と同じく遅いものの変なエラーは格段に減った。
最後の決済エラーでは相変わらずスマホを叩き割りたくなったが、3回目の試行でなんとか上手くいき、予約確認書がすぐにメールで届いた。この時点で30分前。

冷めたカプチーノを一気してゴミ箱に放り投げると再度カウンターに走った。
この時間でセキュリティとイミグレ抜けられるか不安で一杯だった俺に比較して、カウンターでは5人くらいの客がのんびりと何か交渉していた。
先程の姉ちゃんはいない。

少し待ったがカウンターが空く気配がないので、横から強引に
俺「フライトまで時間がないんや!チェックイン頼む!」
と叫ぶと、後ろのスタッフが1つ追加でカウンターを空けてくれた。

何かのんびりとしている。
急かすがゆっくりとしたキータイプと事務的な質問を変えようとしない。
リターンチケットは先程の予約確認書をスマホに表示して待機していたのでクリア。
詳細に確認して打ち込んでいたのを見るとやはり融通がきくような話でもなかったらしい。

20分前。
バックパックを預けパスポートと搭乗券をひったくると、セキュリティチェックへ走る。
最悪順番を抜かさせてもらうことも考えたが、夜ということもあってあまり混んでいなかった。

やはりのんびりしたイミグレでスタンプをやたら綺麗に揃えて押してもらい、ゲートへ走る。
そろそろ名前呼ばれてんじゃないのかと焦るがそのようなアナウンスは聞こえない。

5分前。
予想と異なり、そこには沢山の待っている人と開いていないゲート。
スタッフに「もう搭乗開始してる?」と聞くと「まだよ」と。

呆気に取られて、ゲート番号以外確認すらしていなかった搭乗券を見ると、出発時刻の欄には1時間後の時刻が。
つまりあの姉ちゃんは搭乗開始の時間を告げていたのだ。
確かに時刻が多少変更になっていたのは嘘ではなかったが。
しかも結局搭乗開始時間も遅れた。あのダッシュは何だったのか。

滅茶苦茶脱力すると、どっと疲労が押し寄せてきた。
結果、無事に搭乗し、2時間のフライトの末、ラパスに着くことができた。


総括

国際線で片道航空券を使う場合はよく注意しようという話と、チェックインは余裕を持ってするのがベストという話でした。
その後ググってみたが、割りとメジャーな問題らしく、記事が複数見つかった。情弱だった…

29,000円のチケットは変更不可能な割引チケットだったので、本当に嫌な汗かいた。
トラブルはこれで終わりではないかもしれないが、とにかく無事に鏡張りを見て無事に帰国したい。
余談: つーかiPadで記事書きづれぇ…あとで写真をも含め修正しよ。


(3/8追記)後日談

・リマ空港は売店で$5(2時間)もしくは$10(24時間)を払うことで割りと快適な有料公式WiFiが使用可能だった

当日は時間がなくて非常に焦っていたので、Premium AeropuertoなるWiFiは登録など面倒臭そうで端からスルーしていた。
しかし、全ての旅程を終えた帰り道の空港再訪で、その使い方を調べてみると割りと簡単だった。

空港2Fフードコート前の土産物屋で「WiFiプリーズ」と言い、金を払ってコードを貰い、ログインページに入力するだけである。
しかも10Mbpsを謳っておりスタバのWiFiより断然快適だった。スタッフはなぜこちらを薦めてくれなかったのか...


・Aviancaの返金要請は割りと面倒臭かった

Flexプラン即キャンセルして上手く行ったのは確かなのだが、そのキャンセル要請が割りと面倒臭かったのでメモ。
ちなみにラパス→クスコは結局ネット予約不可のバスをターミナルで当日直接申し込んで飛び乗ったので航空券は捨てざるを得なかった。


キャンセル&返金要請はわかりづらいがこのページから。

Electronic services → R​efunds request
http://www.avianca.com/en-otr/electronic-services/refunds.aspx

チケット番号のハイフン以降の番号を入力し、次のページで必要事項を入力する。
ちなみにこの入力フォーム色々とお粗末だ。

・入力必須の住所が選択制で、Japanの場合CityがTokyo, Osaka, Nagoyaしかなかったり
・Comment入力必須だったり

自分はCityを東京にしてコメント欄に「購入した時と同じクレカに払い戻してくれ~あとMy Cityは東京じゃなくて○○だ」みたいなことを適当に英語で書いておいた。

返金要請が無事に向こう側に送られるとリクエスト番号がメールで送られてくる。
状況の確認は以下のページから。

Check Refunds
http://www.avianca.com/en-otr/electronic-services/consult-refunds.aspx

この会社やはり南米らしき仕事の遅さで、自分の返金要請もRecievedになってから全然変わらず、かなり時間がかかった。
ラパスについてから即要請を出したものの、返金を確認したのは結局旅行が終わってからだった。

そのせいでクレカの限度額が少し危険水域になった。
ググって海外フォーラムを読んでみると10日~20日以上かかった人もいるらしい。
キャンセル可のプランにするのは当然だが、軽々しく高すぎる航空券を取らないようにしよう。